「超スローリスニング」「日本語を活用」「シンプルイングリッシュ」「マイクロ会話」が特徴の英語教材「Speak Natural」についてまとめてみました。(2011/7/19作成)


(目次)

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学習法の主な特徴

英語教材「Speak Natural」のウェブサイトの内容から、学習法の主な特徴をまとめてみました。

  • 会話に繋げるためのリスニング
    英語を確実に掴み取り、会話力に繋げられる「発信のためのリスニング」の習得を図る。
    (一般的なリスニングは、スピードが速く、聴き取りの可否(情報の受け取り)のみに注目される「受信のためのリスニング」)
    このため、母親が赤ちゃんに話しかけるような、「スロー」かつ「適切なポーズ(間)」がある(ゆっくり噛み締めるような)音声により学習する。
    超スローの場合、単語が殆どブツ切りになるが、それでも各々の音声にはイントネーションに関する情報が残されている。
    これを学習することで、非常に短期間での
    ・ネイティブ感覚のイントネーション
    ・「音の消滅」(「want to」を「ウォントゥ」と発音、等)
    の習得につながる。
  • 日本語能力の活用
    日本語に囲まれて生活している日本人の場合、日本語は無数の「リアルな体験」と結びついている。
    一方英語については、様々な外部からの情報(五感や日常での体験)と結びついておらず、この点で一般的な英語学習の考え方(日本語を使っていては「英語の回路」ができない)には無理がある。
    そのため「Speak Natural」では、
    1.まず日本語を読み(聞き)、頭を活性化する。
    2.日本語により活性化した状態で、英語を聞いて頭に注ぎ込む。
    との方法を取っている。
    これにより、日本語のインパクト・日本語の持つ力が英語と結びつき、実体験を通じて学習していなくても、しっかりと英語を掴むことが可能となる。
  • シンプルイングリッシュ」の重視:
    学習する英文が長過ぎる場合、
    ・覚えにくい。
    ・覚えても、リアルタイムで使えるようにはなかなかならない。
    との難点がある。
    このため「Speak Natural」では、単語数が7±2語までの英文を用い、シンプルな表現を学習する。
    (また現在の世界では、短く、易しく、意味がはっきりと分かりやすい「シンプルな英語」が世界標準となりつつあるとのこと)
  • 会話の最小ユニット「マイクロ会話」の学習:
    通常の英会話教材では、AさんとBさんがA→B→A→B→・・・と、一連の会話を行うを素材に用いている。
    しかしこの場合、各英文が各々、次の英文に関連しているため、セットで覚えることは可能でも、1つ1つの英文を実際に自在に使いこなせるようにはならない。
    このため「Speak Natural」では、会話を最小ユニットである「一対の会話」(これを「マイクロ会話」と名づけている)毎に覚える方法を採用。
    これを身につけることで、ブロックを自在に組み合わせるかのように、会話を繋ぐことが可能となる。

また「Speak Natural」のサイトでは、教材のサンプル(「インプット練習」「瞬間通訳練習」「会話練習」「パターン練習」)や、学習法についての紹介動画(下記)も掲載されています。


(対話形式による、学習法の解説)



(学習法の特徴紹介)



(学習法のポイント解説)



(学習法の体験動画)


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サイトからの印象

教材のサンプル音声を聞いてみたところ、下記の印象を受けました。

  • 取り扱われている表現自体は確かにシンプルですが、例えば1つめのサンプル(インプット練習)では
    ・日本語
    ・ゆっくりした英語
    ・早い英語
    での読み上げが何回も繰り返されており、1つの表現をじっくり噛み締めて染み込むように味わえる。
  • ゆっくりした発音では、その単語の発音の要点が掴みやすい。
    (スピードが速いと、連続してわけが分からなくなりやすいので)
  • 日本語を聞いた後に英語を聞く方式は、英語の表現とそれが指す意味を繋げやすい。

個人的には、ニンテンドーDSで「えいご漬け」を一通りやった後に、英語の聞き取りや文章理解が、程度は小さいながらもジワッと進歩したと感じたことがあり、その点でも、理屈(文法など)から入らずに、シンプルな表現を角度・方法を変えつつ集中学習する「Speak Natural」の方法は、英語の会話能力(聞く・話す)を高める上で効果が期待できるのでは、と考えます。

(尤もどんな方法であっても、コツコツと地道な努力を、楽しみながら継続して行うことが必須だとは思いますが)



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